代表あいさつ
平安時代中期、清少納言が記した枕草子には下記のような記述があります。(「うつくしきもの」より)
うつくしきもの。瓜にかぎたるちごの顔。(略)二つ三つばかりなるちごの、急ぎてはひくる道に、いと小さきちりのありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる。いとうつくし。頭は尼そぎなるちごの、目に髪のおほへるをかきはやらで、うちかたぶきてものなど見たるも、うつくし。大きにはあらぬ殿上童の、装束きたてられてありくもうつくし。をかしげなるちごの、あからさまにいだきて遊ばしうつくしむほどに、かいつきて寝たる、いとらうたし。雛の調度。蓮の浮葉のいとちひさきを、池より取りあげたる。葵のいとちひさき。なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし。
(現代語訳)
かわいらしいもの。瓜にかいてある幼い子どもの顔。(略)2、3歳ぐらいの子どもが、急いで這ってくる途中で、ほんの小さなほこりがあったのを目ざとく見つけ、とても愛らしい指でつまみ、大人に見せた様子。髪型を尼のように肩の高さで切りそろえた髪型の子どもが、目に髪がかぶさっているのをかきのけることもせず、首をかしげて何かを見ているのなどもかわいらしい。人形遊びの道具。蓮の浮き葉でとても小さいのを、池から取り上げたもの。葵の大変小さいもの。何もかも、小さいものはみなかわいらしい。
千年前の先人が感じるこどものかわいらしさや愛しさは、今に生きる我々と全く変わりがないものです。そして生まれてきたこどもたちが両親や家族、周囲の愛情を受けて健やかにのびのびと育まれる営みは、長い時間をかけて築いてきた日本の子育て文化です。
戦後の経済最優先の社会の中で就業のあり方や家族関係は大きく変化し、地域の関係やや人と人のつながりは極端に希薄したように感じられます。一時的な物質的な満足感や気楽さを得ることと引き換えに、こどもたちがのびやかに育つ環境は大きく損なわれたように感じられるのです。
私たちはこの大きく変化した地域社会の中で、地域に根を張り子育てをする家庭を支え、こどもたちが安全で健やかに成長をしていく一助になりたいと考えています。こどもたちが育つ中で、より健やかな成長を導き子育ての喜びや感動を生み出す存在でありたいと願っています。そういった理念の中から導かれる私たちの保育・教育活動の中でこどもが生まれ育つ喜びと感動を伝え、少子化になってしまった地域の未来を明るくし、少しでもこどもたちが将来に希望が持てる社会になればと思います。何卒ご理解とご支援の程よろしくお願い致します。
法人概要
法人名 | 社会福祉法人 王神福祉会 |
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所在地(法人本部) |
〒940-0028 新潟県長岡市蔵王1丁目8番15号 |
代表者 | 理事長 桃生鎮雄 |
電話 | 0258-33-6502 |
FAX | 0258-37-4030 |
事業内容 | 認定こども園の設置経営、地域子育て支援拠点事業、一時預かり事業、子育ての駅運営事業、病後児保育事業 |
運営施設 | 蔵王のもりこども園、いなばこども園、くろじょうこども園、こしじこども園 |
法人設立 | 昭和52年7月4日 |
沿革
昭和40年 | 蔵王保育園開園 |
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昭和52年 | 蔵王保育園園舎改築 |
社会福祉法人王神福祉会発足 | |
平成15年 | いなば保育園開園 |
平成16年 | いなば保育園定員120名に増員 |
平成28年 | 小規模保育事業B型(蔵王保育園ベビー・いなば保育園ベビー)開始 |
平成29年 | まちの保育園ぴゅあの運営委託開始(~平成30年度終了) |
産後デイケアる~む ままナビ開始 | |
令和元年 | いなば保育園をいなばこども園に移行 定員150名に増員 |
蔵王保育園を蔵王のもりこども園に移行 新園舎竣工 | |
令和2年 | くろじょうこども園を長岡市立黒条保育園から民営化 幼保連携型認定こども園に移行し、くろじょうこども園と改称 |
令和5年 | こしじこども園を長岡市立こしじ保育園から民営化 幼保連携型認定こども園に移行し、こしじこども園と改称 |